神戸大学都市安全研究センター
RCUSSオープンゼミナール
RCUSSオープンゼミナールは、広く社会に都市安全研究センターの活動を広く公開するとともに、関連する各分野の皆様からの報告を通じ て、安全な社会としていくための研究や実践のあり方を議論しています。大学の教職員・学生のほか、安全・安心に関心を持つ市民の方々や、コンサルタントなどの民間企業の方々、自治体の消防・建築・地域関係の職員の皆様などが参加されています。参加費は無料です。興味のある方はぜひご参加下さい。ご案内》
【次回のご案内】
<第280回 神戸大学 RCUSSオープンゼミナール>
日 時:2022年8月27日(土)14時~17時
会 場:オンライン開催 (zoomウェビナー形式、ライブ動画視聴)
申 込:下記ページから、ライブ動画視聴申込を事前に行ってください。
https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_MUFq_Q0TTq6_emoFkyAVig
① 南海トラフ地震臨時情報を住民と一緒に考える勉強会の実践
岡田 恵実 豊橋市役所防災危機管理課
南海トラフ地震臨時情報については、その内容が住民に浸透していないことが大きな課題となっています。
/豊橋市では、南海トラフ地震臨時情報発表時の対応について、市の広報誌などを活用して啓発活動を行ってきましたが、豊橋市在住の18歳以上を対象としたインターネットモニターアンケートでは、南海トラフ地震について「内容を含めて知っている」と98%の人が回答した一方で、南海トラフ地震臨時情報を「内容を含めて知っている」と回答したのは約27%という結果でした。/
そこで、南海トラフ地震臨時情報の概要について住民に知ってもらい、南海トラフ地震臨時情報発表時の対応についての理解を促進することを目的とし、勉強会を実施しました。説明会でなく勉強会としたのは、行政が一方的に情報提供するのではなく、住民と行政が対等な立場で、臨時情報対応を一緒に考える機会とするためです。/
この勉強会についての概要と、勉強会を通じて感じたこと、その後の展開について、ご紹介します。
参考:気象庁ホームページの「南海トラフ地震臨時情報」等の提供開始について
https://www.jma.go.jp/jma/press/1905/31a/20190531_nteq_name.html
(2019年(令和元年)5月31日)
② 伊勢湾台風における名古屋市の避難者の分布と移動
荒木 裕子 京都府立大学生命環境科学研究科環境科学専攻准教授
近畿、中部、関東の海抜ゼロメートル地帯には人口が集中しており、風水害や津波による浸水に対する避難が課題となっています。1959年の伊勢湾台風では愛知県、三重県、岐阜県を中心に高潮と河川氾濫により大規模な浸水が発生しました。当時は防災情報の伝達や避難誘導体制も不十分で、事前の避難はほとんど行われませんでした。被災後の低平地は長期間にわたり浸水し、こういった地域からの集団避難や疎開が推進されましたが、浸水地やその周辺には多数の避難が継続していたようです。当時の名古屋市の記録資料等から、どのような場所に避難が行われていたのか見て行きます。
司会:北後明彦 神戸大学名誉教授・都市安全研究センター特別研究員
主催:神戸大学都市安全研究センター
共催:神戸大学減災デザインセンター、未来世紀都市学研究アライアンス
神戸市危機管理室、神戸市消防局
【今後の予定のご案内】
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※上記以降は下記の日程でオープンゼミナールを開催する予定です。(当面、ライブ動画配信の形で実施予定です。)
●2022年9月10日(土)14時~17時