第264回

<第264回 神戸大学 RCUSSオープンゼミナール>

日 時:2021年2月20日(土)14時~17時

司 会:北後 明彦 神戸大学都市安全研究センター教授

視 聴:ライブ動画配信

主 催:神戸大学都市安全研究センター

共 催:神戸市危機管理室、神戸市消防局

神戸大学減災デザインセンター、神戸大学未来世紀都市学研究ユニット

①防災と福祉との連携による地域における「声がけ」体制の構築

ー令和元年東日本台風における「新・地域見守り安心ネットワーク」の事例より

阪本 真由美 兵庫県立大学減災復興政策研究科教授

令和元年東日本台風後に長野県須坂市ともに実施した市民の防災意識・避難行動の調査では、千曲川沿いの地域の避難率が高いことが示された。その要因としては、災害時の声がけ体制が構築されていたことがあげられる。須坂市では、平成17年より防災と福祉との連携による「新地域見守り安心ネットワーク」の取り組みが行われている(全町で策定済)。これは、平時は独居高齢・障害のある人等への見回りを行うとともに、災害時には自力で避難することが難しい人への声かけ避難を地域ぐるみで支援する仕組みである。このような、防災と福祉の連携による避難行動要支援者への支援体制を地域でどのように構築するのか須坂市の事例から検討する。

📺ライブ動画アーカイブ:https://youtu.be/TW81FNTbOpw

②高齢者施設における洪水時の「避難開始の判断」の重要性

金井 純子 徳島大学大学院社会産業理工学研究部

社会基盤デザイン系防災科学分野助教

過去の水害で入所者を迅速に避難させた3つの高齢者施設の共通点として、市町村が発令する避難情報等に加えて、施設近くの水位情報やダムの放流量など独自の避難行動開始基準を持つことが分かった。これらの事例を踏まえて、高齢者施設における洪水時の「避難開始の判断」の重要性についてお話します。

第264回アンケート結果(回答者数39名/参加者数83名).pdf