第245回

日 時:2019年5月18日(土)14時~17時

場 所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室

開場13時30分~ 先着順受付(無料、定員90名)

神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740

司 会:神戸大学都市安全研究センター 教授 北後 明彦

共 催:神戸市危機管理室、神戸市消防局

後 援:兵庫県

内 容:

①地域と災害<地域づくりの基礎知識 災害から一人ひとりを守る>

北後明彦 神戸大学都市安全研究センター教授

地域で人々が暮らすとき、普段の平穏な日々が続くと、それぞれの地域の条件に応じて災害が発生する危険性があることが意識されずに、大きな被害となってしまうことがある。そこで、地域の災害を記録するとともに、これまでの地域の記憶から欠落している部分を補い、伝え続けるとともに、地域でどのようにしていくか考えていくことが重要となる。その際に、参考となるように、神戸大学地域連携室・都市安全研究センターでは、地域づくりの基礎知識として「災害から一人ひとりを守る」と題する書籍を編集・出版しました。この書籍には、過去の災害を教訓とした地域の状況の把握や安全としていくための地域社会のしくみ、地域でどのように取り組んでいくかについて、大学の研究者や専門家に依頼して考え方を示していただいた。ここでは、執筆した第1章の「地域と災害」の内容と、この本をどのように活用すると、災害から一人ひとりを守る地域とできるのか、オープンゼミナールを通じて考えてきたことも含めて示したいと思います。

②災害を未来に伝えるために

佐々木和子 神戸大学地域連携推進室特命准教授

2011年におこった東日本大震災では、復興構想七原則に、震災の記録を残し、その教訓を次世代に伝え、国内外に発信することがうたわれた。2年後の2013年3月には、そのポータルサイトとして、国立国会図書館に東日本大震災アーカイブ「ひなぎく」が開設され、現在49のデジタルアーカイブと連携している。災害記録保存活動は、1995年におこった阪神・淡路大震災から始まる。現在、神戸には神戸大学附属図書館震災文庫、人と防災未来センター資料室などその資料保存機関が存在している。神戸から始まったこれらの活動の意義と課題について考える。

<参考ページ>地域づくりの基礎知識4

http://www.group.kobe-u.ac.jp/cocplus/kisochishiki.html

http://www.org.kobe-u.ac.jp/kupress/images/05saigaikara.pdf

「災害から一人ひとりを守る」北後明彦・大石哲・小川まり子編、神戸大学出版会