第242回
日 時:2019年2月23日(土)14時~17時
場 所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
開場13時30分~ 先着順受付(無料、定員90名)
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
司 会:神戸大学都市安全研究センター 教授 北後 明彦
共 催:神戸市危機管理室、神戸市消防局
後 援:兵庫県
内 容:
① 液状化被害を知る・防ぐ
-被害を受けやすい土地の見分け方と被害への備え-
若松 加寿江 関東学院大学 防災・減災・復興学研究所研究員(元 理工学部教授)
地盤の液状化による被害は、毎年のように日本のどこかで起きている。昨年9月の北海道の地震では、札幌市などのベットタウンで液状化が起こり、多数の住宅が被害を受けた。1995年の阪神・淡路大震災では神戸から大阪にかけての地域で液状化が広範囲に発生し、神戸港が壊滅的な被害を受けた。液状化は、急傾斜地で起きる土砂災害など異なり、脅威の対象が普段見えない。それだけに被災者にとっては「晴天の霹靂」の災害であり
講演では、地盤が液状化するとどんな被害を受けるか、どんな土地が被害を受けやすいか、を解説すると共に、液状化被害を防ぐための対策や日頃の備えについて示した。
② 液状化研究の成果と課題
田中泰雄 神戸大学名誉教授 都市安全研究センター特別研究員、UTAR大学アジャンクト 教授
地盤の液状化現象についての工学的研究は、1964年の新潟地震以降に開始され、その発生メカニズムや、液状化被害解明のための地盤調査&試験方法についての研究が50年以上蓄積されてきました。一方で、1995年の阪神・淡路大震災や2011年のニュージーランドのクライストチャーチ地震や、東日本大震災、更には昨年のインドネシア東部等で、甚大な液状化被害が発生しています。学術研究の進展と現社会での液状化被害及び生じる災害とのギャップについて短くレビューし、その差を狭めるにはどうすれば良いかを議論した。
参加者:43人(北後)