第238回

日 時:2018年10月20日(土)14時~17時

場 所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室

開場13時30分~ 先着順受付(無料、定員90名)

神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740

司 会:神戸大学都市安全研究センター 教授 北後 明彦

共 催:神戸市危機管理室、神戸市消防局

後 援:兵庫県

内 容:

① 新潟県糸魚川市における大規模火災の被害概要と発生要因

岩見 達也 国立研究開発法人建築研究所住宅・都市研究グループ主任研究員

2016年12月に発生した新潟県糸魚川市における大規模火災に関して、現地調査や、空撮映像等に基づく延焼状況の推定、飛び火による延焼過程を確認するための火災実験、焼損区域を対象としたシミュレーションによる建物構造と延焼状況の確認等の分析結果を紹介した。

② 南海トラフ地震に伴う都市火災リスクの評価-主に大阪市を対象にして-

西野 智研 京都大学防災研究所 准教授

大きな地震が都市を襲うと,複数の火災が市街地で同時に発生し,消防力で対応可能な規模を上回ることによって,一部の火災は大規模な延焼火災に発展する可能性がある。

本発表では,近い将来の発生が予想される南海トラフ地震に着目し、(1)地震に伴う火災の発生件数が震源域や地震の規模,地震の発生時期によってどのようにばらつくのか、(2)地震の影響で消防水利が使用できない場合,延焼火災によって建物が被害を受ける確率は一棟一棟で見るとどのくらいの確率になるのか、(3)出火防止対策として設置の必要性が指摘されている感震ブレーカーの普及率向上により,火災の発生件数や延焼火災による建物の被害確率はどのくらい軽減できるのか、に関して、主に大阪市を対象に地震火災リスク評価を行った結果を紹介した。

参加者:67人(北後)