第232回

日 時:2018年4月21日(土)14時~17時

場 所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室

司 会:神戸大学都市安全研究センター センター長・教授 長尾 毅

共 催:神戸市危機管理室、神戸市消防局

後 援:兵庫県

内 容:

① 地域における津波時の避難誘導のあり方ー東日本大震災での経験から考える

北後明彦 神戸大学都市安全研究センター教授

これまでの津波や今後の南海トラフ巨大地震等が発生した場合の津波からの避難においては、1.津波発生情報の避難対象者への伝達と避難誘導、2.避難対象者の津波への認識と対応行動、3.車避難による交通渋滞発生、4.避難経路途上の建築物・橋梁などの地震被害による通行障害、5.夜間に津波が発生した場合の避難誘導、6.避難行動要支援者の避難行動支援などが課題となる。本講演では、東日本大震災での津波を経験した要配慮者利用施設や対応にあたった消防団等への聞き取り調査の結果等を紹介しつつ、地域における避難誘導のあり方について示した。

② 高齢化と災害地域のリジリエンス

~宮城県気仙沼市鹿折地区の復興の現状と復興のエネルギー~

吉田千春 元 気仙沼市鹿折まちづくり協議会地域活性化支援員

東日本大震災から8年目を歩みだしました。私の生活する宮城県気仙沼市鹿折地区は震災前から過疎高齢化地域でした。東日本大震災では火災、津波、主要産業の水産業を中心とした産業がダメージを受け三重苦の被害と評されました。震災後の地域は更に分断、高齢化の加速、過疎化という三重苦を更に背負うことになりました。ハード面回復は進められても、地域を構成する人、人の心の復興はなかなか進んでいないのが現状です。地域のリジリエンスのエネルギーについてお話していただいた。

参加者:66人(北後)