第221回

■日時:2017年5月13日(土)14時~17時

■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室

■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦

■共催:神戸市危機管理室、神戸市消防局、神戸大学地域連携推進室 ■後援:兵庫県

■プログラム

① 極端気象と都市化が流出過程に与える影響に関する兵庫県の特徴的河川での比較研究

大石 哲 神戸大学都市安全研究センター教授

山本 健太朗 神戸大学大学院工学研究科(2016年度修了生)

河川流域の水問題には、洪水、渇水、水質の3つが挙げられ、これからの日本においては、洪水、渇水が大きな課題となると考えられる。近年では、ゲリラ豪雨や集中豪雨のような局所的な大雨が増加傾向にあり、昨年の関東・東北豪雨による鬼怒川での氾濫を例に、極端化する豪雨災害に対応できなくなりつつある。今後、日本では、都市部への人口集中が予想される。都市化により土地利用が変化し、河川の流出過程が変化したり、人口の集中によって、水不足の問題も生じることも考えられる。このように、これからの日本の河川流域の水問題と密接な関わりを持つであろう極端な気象と都市化に注目することは、重要である。そこで、極端な気象(大雨・多雪・少雪)と都市化が、河川への流出過程にどのような影響を与えるのか、「日本の縮図」とも言われる兵庫県の特徴的な河川で、検討を行った結果を報告します。

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② 地区防災計画策定を巡る自治体と地域コミュニティの新しい関係づくりについて

田中 健一 兵庫県広域防災センター防災教育専門員

昨年5月に地区防災計画策定を行った宝塚市中山台コミュニティの取組を紹介するとともに、地域で行った地区防災計画づくりのワークショップ等で抽出された自治体関係者や地域コミュニティの代表者等から示された課題及び地区防災計画づくりを推進する上での実践的な方策について考察します。

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