第214回

■日時:2016年10月15日(土)14時~17時

■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室

開場13時30分~ 先着順受付(無料、定員60名)

神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740

■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦

■共催:神戸市消防局 ■後援:兵庫県

■プログラム

① 南海トラフ巨大地震による大阪湾での津波マリンハザード

林 美鶴 神戸大学内海域環境教育研究センター・大学院海事科学研究科准教授

近代化以降に初めて起こる南海トラフ巨大地震による津波は、都市部に隣接する大阪湾にどの様な災害をもたらすのか?津波によって海で起こり得る危険事象を「津波マリンハザード」と定義し、海上輸送と海洋環境に関する津波マリンハザードについての研究成果を紹介する。前者は重要なライフラインの一つであり、後者は水産業のみならず多方面で長期的に影響を残する可能性がある。いずれも人命に直接関わらないため検討が遅れがちだが、早期復興にとっては重要な課題である。

PDF形式:講演内容と質疑の概要

② 建材からのアスベスト飛散リスクとその対応

山本 信一 三田市防災インストラクター

「命を刻むミクロの針」「キラーダスト」「静かな時限爆弾」と言われるアスベストについて、消防隊員の安全の確保のために、消防活動に伴うアスベストの飛散による消防隊員へのリスクについて考察する。考察の結果、提案する対応方法として、① 地震、火災などの災害時のアスベスト飛散防止策を地域防災計画で規定する ② 消防隊員自らが、アスベストの有害性を知識として共有する ③管内のアスベスト使用(未使用、未調査も含む)建築物を把握する ④ アスベスト含浸固化剤を活用して無害化を図る ⑤個人装備として、防塵マスクを活用する ⑥その他、について示す。

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