第201回
■日時:2015年 9月19日(土)14時~17時(無料・申込不要)
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■共催:神戸市消防局
■後援:兵庫県
■プログラム
① 自然災害における地域歴史遺産保全活動の役割
-地域社会の再建の中で考える-
奥村 弘 神戸大学大学院人文学研究科教授
地震について次のような会話を聞くことがよくあります。「もう生きている間は地震はけいへんで。そんな大きな地震やったらどうしょうもないで」。減災や防災を進めるためには、このような見方を変えていくことが求められています。そのためには大災害とそこからの生活再建の過程をリアルにとらえることが重要であると考えています。本講演では、この課題を地域の歴史文化の未来への継承、災害文化形成という観点から考えます。
② 予防的アスベスト・リスクコミュニケーション活動:震災後を見据え
松田 毅 神戸大学大学院人文学研究科教授
大震災がもたらす中長期的リスクを軽減する取り組みの一例として、神戸大学倫理創成プロジェクトが行っている、震災後のアスベスト暴露に対する予防的アスベスト・リスクコミュニケーション活動についてお話いたします。この問題に対する人文学の知見と方法を活かしたアプローチの幾つかをご紹介いたしますので、みなさまの率直なご意見をいただければ、幸いです。