第198回
■日時:2015年 6月20日(土)14時~17時 (入場無料・申込不要)
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■主催:神戸大学都市安全研究センター
■共催:神戸市消防局
■後援:兵庫県
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■プログラム
① 地震の揺れの性質と建物被害の関係
-1995年の阪神・淡路大震災と東日本大震災の大きな違い-
境 有紀 筑波大学システム情報系教授
1995年の阪神・淡路大震災から20年が経ち,その間,多くの大地震が発生しましたが,阪神・淡路大震災ほどの揺れによる大きな被害は生じていません.例えば,2011年の東日本大震災では,津波によって甚大な被害が生じましたが,揺れによる被害は限定的でした.この20年で建物の耐震性が向上したことが原因なのでしょうか? そうではないということ,その真相について,お話しさせていただければと思います.
② 鉄筋コンクリート構造の耐震補強に関する最近の取組
藤永 隆 神戸大学都市安全研究センター准教授
2013年11月に「建築物の耐震改修の促進に関する法律」が改正され,耐震診断の義務や改修のより一層の努力義務が課せられており,今後 は民間の建物でも既存不適格建物の耐震診断,耐震補強が進められることになります.今回は,既存の建物に耐震補強が必要な理由から,従来行わ れてきた耐震補強法の方法や効果,その改善方法について説明し,最後に耐震補強方法に関する最近の取組についてお話しする予定です.