第166回
日時:11月17日(土)14:00~17:00
場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel. 078-322-5740(消防)
参加者数:17人
内容:
①最近の中国における復興事例
顧林生 四川大学・香港理工大学災害復興管理学院教授
神戸大学都市安全研究センター客員教授
②国際防災協力の現状と課題
名執潔 アジア防災センター所長
神戸大学都市安全研究センター客員教授
③APECにおける民間セクターの事業継続の取組み
塩見有美 アジア防災センター研究員
①最近の中国における復興事例
顧林生 四川大学・香港理工大学災害復興管理学院教授
神戸大学都市安全研究センター客員教授
2010年4月14日7時49分に青海省玉樹地域でM7.1地震が発生し、死者2,698人、行方不明270人の大規模災害となった。被災面積は35,862平方キロにわたり、被災人口は246,842人であった。平均海抜が4,000m以上あるチベット高原では酸素不足の悪条件もあり、復興できる工事期間がわずか年間5ヶ月しかない。しかも、この高原ではセメントや鉄鋼、木材を製造できないので、これらの建設資材は、はるばる800km離れた西寧市から運ばれている。本報告では、このような厳しい条件の中での、四川大地震とは異なる復興方式の様子が、現地調査写真等に基づき紹介された。
②国際防災協力の現状と課題
名執潔 アジア防災センター所長
神戸大学都市安全研究センター客員教授
今回の発表では、アジアにおける災害の現状とアジア防災センターの概要とともに、国際防災分野における最近の話題である「防災の主流化」とその可能性について報告していただいた。
③APECにおける民間セクターの事業継続の取組み
塩見有美 アジア防災センター研究員
昨年の東日本大震災及びタイの大洪水が世界的規模で生産活動に混乱をもたらしたことに鑑み、各国で民間セクターの事業継続の取組に関心が集まっている。今回の発表では、APEC地域における事業継続の取組の現況が紹介された。