第152回

日時:2011年7月15日(金)18:30~20:30

いつもとは時間帯、教室が異なります。土曜日には参加できなかった方々の参加もお待ちいたします。

場所:神戸大学 工学研究科 C3-302

内容:

①東北地方太平洋沖地震津波に関する現地調査報告

高橋智幸 関西大学社会安全学部教授

②東日本大震災での仙台市内の宅地被災

沖村孝 神戸大学名誉教授、(財)建設工学研究所常務理事

備考:

参加者 26名

①東北地方太平洋沖地震津波に関する現地調査報告

高橋智幸 関西大学社会安全学部教授

2011年3月11日,三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の地震が発生した.こ の地震により引き起こされた津波は太平洋沿岸に来襲し, 死者・行方不明者2万 4千人を超える甚大な被害を与えた.被災地の復興計画や今後の防災計画,さら に他地域における想定津波の見直し等に資するこ とを目的として,合同調査グ ループにより津波災害に関する現地調査を実施した.調査結果から判明した津波 の特徴と今後の津波防災に関する考察を報 告する.

②東日本大震災での仙台市内の宅地被災

沖村孝 神戸大学名誉教授、(財)建設工学研究所常務理事

仙台市内の盛土宅地は、1978年の宮城県沖地震でも大きな被災を受けている。 この事例は、宅地が地震により大きな被災を受けた最初の事例で あった。この 被災の復旧のために多くの対策が採られてきたが、今回の地震でも一部に再度被 災を受けた。それ以外の宅地でも、盛土や宅地周辺の自然 斜面の崩壊により被 災が発生した。その概要を紹介するとともに、復旧に必要な行政側や個人の対応 を、阪神・淡路大震災の事例をもとに紹介するとと もに、今後の地震時の宅地 防災の備えについて考える。