第148回
日時 :2011年3月26日(土)14:00~17:00
場所 :神戸大学 工学研究科 C1-301
参加者:14名
内容:
①住民参加型の花づくり活動による住宅地の防犯性能向上に関する研究
長井宏祐(神戸大学工学研究科大学院生)
樋野公宏(神戸大学都市安全研究センター客員准教授、建築研究所)
②高層集合住宅における住民の交流意識と防災活動に関する研究
三田博貴(神戸大学工学研究科大学院生)
①住民参加型の花づくり活動による住宅地の防犯性能向上に関する研究
長井宏祐(神戸大学工学研究科大学院生)
樋野公宏(神戸大学都市安全研究センター客員准教授、建築研究所)
近年、防犯意識の高まりに伴い、各地で自主防犯団体の結成が相次いで います。しかし、それらの多くは活動者の高齢化・脱退,活動時間の限 界,特 定 の人への負担などの問題を抱えており、それを解決するため、樋野らによる 『見守りフラワーポット大作戦』が実施され、その効果が検証されてきてい ま す。本研究では、さらに地域特性毎の効果検証と、そこでの継続性を提案するため、神戸市内の2地域において『見守りフラワーポット大作戦』を実 施し、ア ンケート調査等を行いました。地域特性の違いによって、企画の効果の違いがあ らわれ、それに応じて継続的手法を提案する必要があること等 の調査・分析の結果を、本オープンゼミナールでは示しました。
②高層集合住宅における住民の交流意識と防災活動に関する研究
三田博貴(神戸大学工学研究科大学院生)
近年,マンションはますます高層化しており,災害時の「高層難民」と いう新たな問題も指摘され、実際に現在東日本では計画停電の実施によ り、多 くの高層住宅において困難な生活を余儀なくされている事態となっている。本研究は、このような事態となる前に実施したものであるが、阪神・ 淡路大震災等 の経験により、災害時の住民同士による相互扶助が果たす役割は大きく、それに は日頃からのコミュニティ形成が重要な要素であったこと から、高層集合住宅 における「居住階での」住民交流に着目し、それらに影響を与えうる要素とし て、マンションが独自に作成している「行動マニュア ル」に焦点を当てる。そ れらを有するマンションを先進的事例として捉え、まずはその実態を調査し、現 状を把握することを目的とした。そして更に、 それらの活動がマンション内及 び居住階の住民交流に影響を及ぼすか否かを探り、その有効性を検討することを試みた。