第145回
日時:2010年12月18日(土)14:00~16:30
場所:神戸大学 工学研究科 C1-301
内容:
四川大地震後の中国防災減災の変化及び国際協力
顧林生 北京清華都市計画設計研究院公共安全研究所所長
神戸大学都市安全研究センター 客員教授
参加者:28名
四川大地震後の中国防災減災の変化及び国際協力
顧林生 北京清華都市計画設計研究院公共安全研究所所長
神戸大学都市安全研究センター 客員教授
四川大地震の復興状況として2年半の復興状況のまとめと残っている課題につ いて報告し、この地震からの教訓に対する中国の国内の評価 状況を 説明しました。 さらに、四川大地震を教訓にした中国国内防災減災対策の見直しと取り組みに ついて、以下の各項目について状況報告しました。
*法整備と防災基準の強化:
地震防災法、消防法などの修正
*計画:
全国総合防災十二次五ヵ年計画
北京十二次五ヵ年計画作成の
基本方針と重点プロジェクト
全国都市計画における新たな取り組み
(避難場所計画、都市計画編集細則の 見直し、
都市公共安全計画の試験的な作成)
地震後の二次災害防止計画など
*緊急救援体制づくり:
軍隊、公安、消防などの緊急救援隊
*地震重点観測地域の取り組み:
観測強化、地震応急マニュアル化など
*全国緊急救援物資基地の整備:
民政部、地方政府などの取り組み
*安全なコミュニティーづくり:
全国学校の耐震補強、総合減災社区づくりなど
*国民防災減災の取り組み:
防災減少ディ、防災訓練
市民防災教育センター づくりなど
また、中国の国際協力活動としてAPECで取り組んでいる災害リスク軽減と復 興チェックリスクの作成活動について、紹介しました。