第102回

第102回MURオープンゼミナール

■「湯浅伝建地区の防災まちづくりの課題」(北後)

    • 伝建地区の概要

    • ・ 醸造業で発展

    • ・ 小路における町家の建詰まり、防火・避難上の課題

    • 保存・更新・生活と防災の考え方

    • ・ 現代に合った町家生活の工夫

    • 伝建地区の特殊性と普遍性

    • ・ 伝建地区における対策:一般的な密集市街地への応用

■「伝建地区における町家と一般住宅の防災性能評価」(竹内)

    • 防災性能評価評価

    • ・ 目標達成ツリーを用いた評価(出火防止、延焼防止、避難、消火etc.)

    • 湯浅伝建地区内の建物の特徴

    • ・ 建築時期の違いによる防火性能の違い

    • ・ 大規模改修による町家の防火性能向上の例

■「伝建地区における住民の消火活動の可能性」(北村)

    • 防災計画における住民の初期消火

    • ・ 産寧坂(京都)、岩村(岐阜)、湯浅(和歌山)の比較

    • 初期消火の成否

    • ・ 地域の高齢化

    • ・ 60代の活躍の可能性

    • ・ 訓練を通した活動手順の習得

■「伝建地区における建物改修と住民消火活動による延焼遅延効果」(秋元)

    • 危険性代替のための防災計画

    • ・ 延焼シミュレーション

    • 被害・対策の効果の定量的評価

    • ・ 対策:建物の防火改修と地域住民による消火活動の反映

    • 延焼遅延・阻止効果の確認

    • ・ 今後はハード整備とソフト確立の双方からの火災安全確保を提案

質疑

    • 火災報知器設置義務によって、火災に対する住民の興味の向上はしているのではないか。

    • 可搬式ポンプを用いた活動の普及には、まず訓練して実際に動かしてみるという体験が必要。行政もその機会創出に努力すべき。

    • 集団規定の少ない湯浅では、火災安全対策の可能性の幅が広い。まだまだ対策考案の余地はある。

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