287回 神戸大学 RCUSSオープンゼミナール開催記録

日 時:2023年4月15日(土)10時~11時半  (この回から、土曜日午前の開催となります

司会:近藤 民代 神戸大学都市安全研究センター教授

副司会:北後 明彦 神戸大学名誉教授

主催:神戸大学都市安全研究センター

共催:神戸大学減災デザインセンター、未来世紀都市学研究アライアンス

神戸市危機管理室、神戸市消防局、


① 東日本大震災被災地の震災遺構の空間構成と伝承効果の検証

    槻橋 修 神戸大学大学院工学研究科教授・減災デザインセンター長 

概要:東日本大震災から10年以上が経過し、被災地各地に震災伝承施設が整備されている。その中で被災した施設を残し伝承に活用する震災遺構がかつてないほど各地で整備されている。神戸大学の私の研究室ではこれまでに、東日本大震災の被災地において復元模型を用いた伝承活動や、震災遺構・伝承施設の設計に継続的に取り組んできた。本講演では、震災遺構としてどのような空間が残され、それらの空間がどのようにその伝承に効果を発揮しているかについて、これまでに取り組んできた経験・つながりを活かしながら、いくつかの震災遺構を対象に、例えば遺構として整備された小学校の空間が、その空間を訪れた人々によりどのような語りに活用され、震災伝承にどのような効果を与えているか、また、現状の課題は何かを考察し、今後の震災遺構となった施設の効果的な運営や、今後の災害時の震災遺構整備に生かしていきたいと考えています。

配布資料:なし