284回 神戸大学 RCUSSオープンゼミナール開催記録
日 時:2022年12月17日(土)14時~17時
司会:近藤 民代 神戸大学都市安全研究センター教授
副司会:北後 明彦 神戸大学名誉教授
主 催:神戸大学都市安全研究センター
共 催:神戸市危機管理室、神戸市消防局、 神戸大学未来世紀都市学研究アライアンス、神戸大学減災デザインセンター
会 場:オンライン開催 (zoomウェビナー形式、ライブ動画視聴)
① 南海トラフ地震を想定した「事前復興計画」策定の実施プロセス
-復興経験者・学識経験者・次世代を担う者たちと連携した海南市の事例報告-
上田知史 和歌山県海南市危機管理課
海南市では、令和2~4年度において、「事前復興計画」の策定に取り組んでいます。これまで、復興経験者や学識経験者から東日本大震災の復興の知見や教訓、事業等を学びながら、復興イメージ図を作成する職員ワーキングや、テーマ別の研修会等を実施し、南海トラフ地震時の復興の手順や進め方等を検討してきました。また、今年度は、次世代を担う地元高校生や大学生、中堅職員で被災時の復興計画策定に向けたワークショップ型の訓練を実施しました。現在、計画案の内容は、法定計画である地域防災計画に反映し、今後10年間で復興事前準備として実施すべきことについて、進捗管理ができるよう進めています。
配布資料:配布資料1
📺ライブ動画アーカイブ:https://youtu.be/FSEpjojD6So?t=0
冒頭で紹介のあったNHK放映の事前復興計画づくり・作成訓練の動画は、以下をご参照ください。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/20220727/2040012167.html
(NHK 和歌山 NEWS WEB 守る 巨大地震に備え 海南市の事前復興計画づくり 和歌山)
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20221009/2000067157.html
(NHK 関西 NEWS WEB 高校生らが復興計画作成訓練)
② まちの記憶とジオラマ模型の事前復興- 復興への活用可能性
磯村和樹 神戸大学工学研究科減災デザインセンター
東日本大震災の復興支援活動として始まった『「失われた街」模型復元プロジェクト』に2012年から参加し現在まで関わり続けています。この活動は、災害などで失われた街のジオラマ模型を制作し、その模型を用いてまちの記憶を大量に集め、記録・伝承していくものです。活動を行う中で、そのジオラマ模型を用いた手法や記録した多くの記憶を、記録・伝承するだけではなく、どのようにすれば大規模な津波の被災想定がされるまちの事前復興や、津波被災をしたまちの復興まちづくりに役立てられるかという検討をいくつかしてきました。その内容をお話しし、現状の課題や今後の可能性について探ります。
配布資料:配布資料2
📺ライブ動画アーカイブ:https://youtu.be/FSEpjojD6So?t=3343