第273回 神戸大学 RCUSSオープンゼミナール開催記録

日 時:2021年11月27日(土)14時~17時 

司 会:滝口 哲也 神戸大学都市安全研究センター教授

主 催:神戸大学都市安全研究センター

共 催:神戸市危機管理室、神戸市消防局

    神戸大学未来世紀都市学研究アライアンス・減災デザインセンター

会 場:オンライン開催 (zoomウェビナー形式、ライブ動画視聴)


災害時の医療活動

 成松 紀子 独立行政法人労働者健康安全機構 熊本労災病院 麻酔科部長・集中治療部長 

 災害時の医療については、医療施設の被災や、多数傷病者の発生などにより、限られた人的・物的医療資源で膨大な負傷者に対応しなければならないという特徴があります。救急医療と異なり災害医療は医療資源と傷病者のバランスが崩れ、通常の医療体制が維持できない事態が起こり得ます。災害医療では、医療機関同士の連携のみならず、行政や関係機関との横の連携も重要になってきます。大規模事故・災害が起こった際にどのように医療体制を構築してくのか、災害派遣医療チームDMATについての話題を交えて話をしたいと思います。

配布資料:なし


保健医療系大学における減災教育の取り組み

 佐々木 千穂 熊本保健科学大学 地域包括連携医療教育研究センター 教授

 熊本保健科学大学では、平成24年度から「災害時における保健医療」という科目を設置し、授業の中で減災教育に取り組んできました。また、同科目を連携して行っている熊本大学・熊本県立大学と共に「減災型地域社会のリーダー」の養成・認定を行ってきたほか、消防署等との協働のもとに集団災害訓練の実施や防災サポーター活動なども継続的に行っています。令和2年度の熊本県南地域の豪雨災害においては、コロナ禍の中で学生ボランティアを派遣するなどの実践を通じ、学生教育および地域貢献へ取り組んでまいりました。本ゼミナールでは、これまでの本学における減災教育に関連した諸活動および、保健医療系大学における減災教育の意義について報告いたします。

配布資料:なし