第275回 神戸大学 RCUSSオープンゼミナール開催記録
日 時:2022年2月19日(土)14時~17時
司 会:廣瀬 仁 神戸大学都市安全研究センター准教授
神戸大学大学院理学研究科惑星学専攻准教授
主 催:神戸大学都市安全研究センター
共 催:神戸市危機管理室、神戸市消防局
神戸大学未来世紀都市学研究アライアンス
神戸大学減災デザインセンター
会 場:オンライン開催 (zoomウェビナー形式、ライブ動画視聴)
① スロースリップとは何か?~豊後水道下で発生するスロースリップを例として~
吉岡 祥一 神戸大学 都市安全研究センター教授
神戸大学大学院理学研究科惑星学専攻教授
2021年10月~12月にかけてテレビ放映されたドラマ「日本沈没ー希望のひとー」ではスロースリップが日本沈没の前兆現象とされていました。スロースリップは実際に観測されている現象ですが、ドラマでは、スロースリップがどのような現象かといった説明はなく、また、ありえない設定も散見されました。本講演では、専門的知見に基づき、スロースリップについて説明するとともに、豊後水道下のプレート境界で発生してきたスロースリップの解析例を紹介します。
配布資料:【配布資料1】(吉岡先生)
📺ライブ動画アーカイブ:https://youtu.be/imGsuzeg2ZA?t=0s
② 島弧の地下構造が生み出す偏ったゆれ
筧 楽麿 神戸大学大学院理学研究科惑星学専攻助教
プレートの沈み込み帯に位置する日本列島は、「島弧」と呼ばれる弓なりの形の島です。島弧に特有な地下構造によって、震源深さの深い地震によるゆれは、空間的に偏った変わった分布を示します。日本列島に高密度に展開された地震計の記録を使いながら、そのような現象の実例を紹介します。あわせて、堆積盆地での地震のゆれの特徴についてもお話しいたします。
配布資料:【配布資料2】(筧先生)
📺ライブ動画アーカイブ:https://youtu.be/imGsuzeg2ZA?t=5136s