| 第90回MURオープンゼミナール
日 時 | 2006年1月14日(土)13:30~15:30 | 内 容 | JR福知山線列車脱線事故消防活動概要 藤岡俊憲(尼崎消防局) | 場 所 | 神戸大学工学部 1F 創造工学スタジオ | 参加者 | 19名 | 記 録 | 林 順平 |
JR福知山線列車脱線事故消防活動概要
兵庫県尼崎市における列車脱線事故時の救助・救急活動
■事故の特殊性 - 局所的に死傷者が多数出た。
- 車輌が大破し、閉じ込めが多数発生した。
- 救急現場が東西に二分された。
- 建物に激突、損傷が懸念された。
- ガソリン漏れにより、活動が制約を受けた。
- 臨時のヘリポートを大成中学校に
- 中央市場や近所の工場の方が応急手当や搬送の手伝いをしてくださった。
■敷地図・平面図などによる説明 駐車場の隔壁、支保工 立面図―東駐車場の状況
■各機関の活動内容 - 警察機関
約7000名(広域260人) 救助、負傷者搬送 交通整理 - 医療機関
20機関105名 現場医療 - 民間企業
約30社、400人 救助、負傷者搬送 負傷者救護等 - 尼崎市消防
18分団 62名 現場支援 市内整備
■緊急消防援助隊応援体制について
■消防隊数、消防隊参集状況
■緊急消防援助隊調整本部 神戸市、尼崎市、大阪市 JR、警察、消防の本部を近いところに設置―指揮連絡体制
■各機関の活動経過、活動ローテーション
■救急活動状況 救急活動 トリアージタッグの回収は、10数枚/300、軽症者には使用せず。
■搬送先、二次避難先について、隊別搬送状況、民間企業の活動について
■対策本部の活動について
■全国からの質問 - 無線交信は円滑に行われたか
- 鉄道機関との協定は活かされたか
- 救助時間について
- 重機はうまく使えたか
■教訓 - 早期の応援体制の確立
- 各機関相互の協力体制の構築
- 指揮本部での情報機能の充実
- 後方支援機能の充実
- 高度救助資機材の整備
■結び - 医療チームの活動により予防できる外傷死亡(PTD)に大きな成果を挙げた
- 警察民間による早期軽症者搬送が現場活動の混乱軽減に貢献した
- 民間企業などの救出・救護・搬送活動が有効だった
■質疑応答 - ガソリン臭は強く、火花があれば燃えていた。2日目も続いていた。ガソリンの回収や泡消化剤をまいて活動。
- 初期の段階では、周辺の企業の方が消火器などを持参していた。
- 駐車場の活動の際は、フレームなどを巻き込んでいたため、崩れる危険性があった。しかし、完全に絡まっていた。念のため、 支保工の設置などをし、作業。
- トリアージタッグの回収 病院にいったものは焼却。血の付いたものなどは衛生上よくないという理由。しかし、医療機関が必要性を 理解できていない。また、回収体制が確立していない。
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