| 第89回MURオープンゼミナール
日 時 | 2005年12月10日(土)14:00~17:30 | 内 容 | 農山漁村における災害と復興 塩崎賢明、伊藤庸一、岡田知子、重村力、山崎寿一 | 場 所 | 神戸大学COE神戸フィールドスタジオ <神戸フィールドスタジオのご案内> 〒653-0041 神戸市長田区久保町6丁目 アスタくにづか4番館 東棟 302-2 tel:078-643-0456 | 参加者 | 40名 | 記 録 | 林 順平 |
農山漁村における災害と復興
日本の内外で大震災が発生しており、海溝型の巨大地震は確実に迫り、首都直下地震も懸念されている。阪神大震災では近代的都市の被害と復興を 経験せざるを得なかったわけであるが、その後の経過では、農山村漁村の災害が相次いでいる。来るべき巨大地震に対して、都市地域のみならず、 地方部での被害と復興についての備えることは、いまや緊急の課題となっている。このシンポジウムでは、阪神大震災以降のこの分野における経験を 検討し、農山村漁村における減災の方向を探る。 ■塩崎賢明(神戸大学) 阪神大震災から10年 玄海島の状況 中越地震のその後 スマトラ地震・津波について、復興の状況
■「自然災害と集落コミュニティ」 伊藤庸一(日本工業大学)景観からの視点,長期的な経済力
課題 - 高齢化
- 自給力
- 環境共生
- 避難施設
- 応急仮設住宅
- 災害支援システム
- 地域コミュニティ
- 災害時のゴミ
- 生活再建
- 住み続ける
■「淡路島における復興の経験」 山崎寿一(神戸大学)
- 淡路の農漁村に復興手法について
・震災後、地域の知恵の収集 ・直前の課題―空き家・空地の存在 富島―震災前の計画の存在が、後々影響してしまう ・直前に行われた訓練が役に立った ・しっかりした町内会の存在 - 当初復興計画からの変更
(1) 地域一括の「集中型計画」から町内会単位の「分散型計画」へ (2) 文脈無視の計画から集落発展型の計画へ - 復興から学ぶ点
その1 一宮町・郡家 ・拠点ゾーンコミュニティ 住宅への思い ・町内会 その2 東浦町・仮屋 ・配給基地
事前に地域らしい住宅の誘導モデルが必要
■「玄海島の被害と復興」 岡田知子
- 応急危険度判定
- 木造建物の被害調査
- 集落一帯―市が一度買い取り、復旧させる⇒復旧案パース
県営の都市型共同住宅 島民総会 島民約200人が参加
- 垂直移動、狭い道路―この際、何とかしたい
- 斜行EVつけるなど、過大な案も出された
■「中山間地域などの地震防災と復興対策への提言」―新潟中越地震に鑑みて― 重村力(神戸大学)3つの分野・20の提言 A:中越地震の教訓と中山間地域等必要な予防対策の提言 5項目 B:中越地震後の教訓から見た緊急応急対策の提言 8項目 C:復興動向を踏まえた中山間地域の復興地域づくりの提言 7項目 ■討論
防災対策・復興対策の中で、今後、安全なまち・地域を優先させるか、迅速に生活を安定させるか
安全を粗末にしていることはあまりないだろう。 無理をして安全を作り出しても、創造的復興にはならない。
区画整理時の住民の意見対立の処理について 玄海島 計画の最初の段階なのでない 淡路 仮屋 平時の住民組織が非常時に役に立つ。 富島 住民の意見をうまく吸い上げる組織を 郡家 組織は充実 まちづくりのために協議会をあらたに 計画をコンサルが誘導⇒うまくいった ⇒町内会―まちづくりの意思決定が出来ないから協議会をつくったのではないか
対立が多かった場合、法律的なフォローは?
マンションなどは、多数決で数を制すれば決着 多数をとったあと、行政に向かう場合→行政を通らない→解散
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