第218回RCUSSオープンゼミナール

■日時:2017年2月4日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
開場13時30分~ 先着順受付(無料、定員60名)
      神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
      http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/p/access.html
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 北後明彦
■共催:神戸市危機管理室、神戸市消防局、神戸大学地域連携推進室
■後援:兵庫県
■プログラム

① 仮設住宅からはじまった復興コミュニティデザイン
−仙台・あすと長町での取り組みから熊本・益城町へ−
 新井信幸 東北工業大学工学部建築学科准教授
東日本大震災の復興過程では、過去の教訓から、被災前の地域コミュニティの維持を重視する対応がみられてきたが、仮設住宅団地においては被災前の地域コミュニティが維持されていないところも多くみられた。このようなコミュニティ非継続型の仮設住宅団地では、むしろ新たにコミュニティを創出することが求められるが、「あすと長町仮設住宅」では、多様な外部からの支援を受けながら、居住者同士で高齢者等の暮らしをサポートする関係を育んでおり、さらに災害公営住宅への移行に向けてコミュニティを維持する取り組みを展開してきた。本報告では、このような取り組みを「復興コミュニティデザイン」と称し、成否のポイントなどについて振り返りつつ、新たな被災地での取り組みについて検討した。
PDF形式:講演内容と質疑の概要


② 防災集団移転事業を活用した小集団住宅自主移転再建
  ―気仙沼での5年間の支援調査活動から―
 市古太郎 首都大学東京 都市システム科学域准教授
災害からの住宅再建では「個別―集団」および「現地―移転」パターン(インド洋大津波からの住まい再建研究(たとえば牧ら)参照)が知られており「選択肢を増やす」という意味からも被災者のニーズにマッチしうるものと思われます。東日本大震災では加えて「自力」と「自主」という意味提起がなされてきました(近藤・柄谷「個別自主再建に関する研究」参照)。では「集団」かつ「移転」かつ「自主」は成り立ちうるのか?首都大学市古研究室で調査支援に取り組んできた気仙沼市階上地区のケースを元に考えます。特に防災集団移転事業が,住宅再建者の自主性・主体性を後押しする制度になっているか? 多様な視点からのディスカッションを行った。
PDF形式:講演内容と質疑の概要


(第218回のオープンゼミナールは、科研費挑戦的萌芽研究「南海トラフ大地震に備えた社会学的アプローチからの住宅復興-災害公営住宅に着目して」(研究代表者 山地久美子、研究分担者 北後明彦)の研究活動の一環として実施した。)

次回のご案内

<第257回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
日 時:2020年6月13日(土)14時~17時
視 聴:下記ページから、ライブ動画視聴申込を事前に行ってください。
   (講師、司会がそれぞれ別の場所からテレ・ゼミナールに出演)
司 会:神戸大学都市安全研究センター 教授 北後 明彦
共 催:神戸市危機管理室、神戸市消防局
    神戸大学減災デザインセンター、未来世紀都市学研究ユニット

① 模型復元ワークショップによる復興支援活動と防災・減災活用に向けて
 槻橋 修 神戸大学大学院工学研究科建築学専攻准教授
 磯村和樹(公財)ひょうご震災記念21世紀研究機構 研究戦略センター 主任研究員
 東日本大震災の復興支援としてはじめた「失われた街」模型復元プロジェクト。9年間にわたる取り組みを振り返り、その広がりと可能性についてお話しします。また復元模型ワークショップを活用した南あわじ市福良地区での事前復興の取り組みを紹介しながら、この方法の防災・減災活用について考えます。

② 津波襲来時における保育施設の避難対応と課題~東日本大震災での経験から考える
 ピニェイロ アベウ 阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター 研究員
 保育施設では、目的地に向けた自律的な歩行が困難な乳幼児を預かっている施設であるため、津波襲来など大規模災害時における市街地での広域的な避難対応が困難である。本研究では、気仙沼市及び釜石市の沿岸部地域における保育施設を対象とし、東日本大震災に伴う津波からの避難対応について事例調査を行った。避難計画の効果、歩行が可能な園児の誘導状況、多人数用ベビーカーを用いた乳児等の搬送状況、地域コミュニティによる支援過程や津波火災など二次災害から安全な場所に避難先が確保された経緯などに焦点を当て、今後の防災対策を検討する上で重要な課題について考える。

今後の予定のご案内

<第258回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
日 時:2020年7月11日(土)14時~17時
視 聴:下記ページから、ライブ動画視聴申込を事前に行ってください。
    http://go.rcuss-usm.jp/open
   (講師、司会がそれぞれ別の場所からテレ・ゼミナールに出演)
司 会:株式会社ニュージェック、前神戸大学客員教授 平井俊之(前半)
    神戸大学都市安全研究センター 教授 長尾 毅(後半)
共 催:神戸市危機管理室、神戸市消防局
    神戸大学減災デザインセンター、未来世紀都市学研究ユニット

① 最近の被害地震について~現地調査結果を中心に~
 長尾 毅 神戸大学都市安全研究センター教授
 最近発生した巨大地震の中から、2016年熊本地震(最大震度7)、2016年鳥取県中部地震(最大震度6弱)、2018年北海道胆振東部地震(最大震度7)について、現地調査結果などを中心に紹介します。最大震度6弱であったマグニチュード6.6の鳥取県中部地震と、最大震度7であったマグニチュード6.5(本震は7.3)の熊本地震、マグニチュード6.7の北海道胆振東部地震の、震度の違いと被害の違い、震度を分けた要因などについて考えます。

② 強震動シミュレーションの現状と動的応答解析を用いた耐震設計 
 平井俊之 株式会社ニュージェック,前神戸大客員教授)
 構造物の耐震設計においては、どのような地震動が構造物に作用しどのように構造物が応答するのかが重要です。現在の強震動シミュレーション手法で、兵庫県南部地震の観測記録をどの程度再現できるかについて示します。また、動的応答解析手法により時々刻々構造物が被災していく状況を追跡することができます。これらの手法は設計の実務で用いられており、港湾構造物を例として、どのように耐震設計が行われているかを紹介します。

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※上記以降は下記の日程でオープンゼミナールを開催する予定です。
(開催方式は検討中です。)
●2020年 8月29日(土)14時~17時 場所未定
●2020年 9月26日(土)14時~17時 場所未定

<オープンゼミナールについての問い合わせ先>
 神戸大学都市安全研究センター(RCUSS)
 〒657-8501神戸市灘区六甲台町1-1
 TEL:078-803-6440(担当 熊崎、北後)
 TEL: 078-803-6437(センター事務室 山崎)
 FAX: 078-803-6394
 MAIL:open(a)rcuss-usm.jp((a)は@にしてください。)
 HP:http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/