第209回RCUSSオープンゼミナール

■日時:2016年5月14日(土)14時~17時
■場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
      神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740
■司会:神戸大学都市安全研究センター教授 吉岡祥一
■共催:神戸市消防局  ■後援:兵庫県
■プログラム

① 海溝型巨大地震の予測の考え方と取り組みの現状

   堀 高峰  海洋研究開発機構 地震津波海域観測研究開発センター
         地震津波予測研究グループ グループリーダー

 沈み込みプレート境界で発生する海溝型巨大地震の繰り返し発生は、岩石の摩擦法則にしたがうプレート境界面でのすべりの時空間変化としてモ デル化でき、すべりの時空間変化は地表の地殻変動データからある程度推定することができる。本講演では、モデル化の考え方やその根拠となる観測事実とともに、このモデルと観測データにもとづいて、プレート境界面でのすべりの推移変化を予測したり、今後起こりうる地震発生のシナリオ を検討するための枠組みとその適用例が紹介された。

PDF形式:講演内容と質疑の概要


② 内陸地震の発生過程の解明

   飯尾 能久 京都大学防災研究所 教授

 内陸地震は身近な現象にもかかわらず、数年前まではその基本的な発生の仕組 みはほとんど分かっていませんでした。沈み込むプレートに押されて、日本列 島の内陸に歪みがたまり内陸地震が発生すると思われていました。しかし、この考えでは、(1) プレート境界の大地震の発生間隔を超えて、内陸大地震の断層の歪みが増加できるのか? (2)プレート境界に近いほど歪みは大きいはずなのに、プレート境界から遠く離れた地域で内陸大地震が多いのはなぜか? ということは説明不可能でした。加えて、(3) 内陸大地震の再来間隔は、どうして数百年から数万年以上と大きくばらつくのか? (4) 断層の端はどうなっているか? 何が内陸大地震の大きさを決めるのか? ということもよく分かっていませんでした。
 最近、飯尾教授は、内陸大地震の断層の下側の下部地殻にあると推定される、 断層の深部延長の働きに着目した内陸地震の発生過程の新説「脆性 -塑性相互作用モデル」を提唱されました。これにより、これまで説明が難しかった色々な観測事実を説明可能となりました。本講演では、この考え方をわかりやすく解説 していただきました。

PDF形式:講演内容と質疑の概要


次回のご案内

<第249回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
日 時:2019年9月14日(土)14時~17時
場 所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
     開場13時30分~ 先着順受付(無料、定員90名)
      神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740  
MAP:http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/p/access.html
司 会:神戸大学都市安全研究センター 教授 北後 明彦
共 催:神戸市危機管理室、神戸市消防局
後 援:兵庫県
内 容:
①大規模災害時のこころのケア**
 曽良 一郎 神戸大学大学院医学研究科精神医学分野 教授
大規模な自然災害の多くは予測できない出来事であり、行政・医療機関等も被災するため,平時の精神保健・医療のシステムが機能不全に陥るが、DPAT(災害派遣精神医療チーム)の設立により早期の「こころのケア」に対応可能となった。被災直後から回復へのこころの動きとしては、茫然自失期(直後)、ハネムーン期(1週~6ヶ月)、幻滅期(2,3ヶ月~1,2年)、再建期(その後数年間)へと移り変わり、中長期的な「こころのケア」が必要とされる。長期的なストレスが持続することにより不安神経症、うつ病、アルコール依存症などのこころの病気になることもあることから、支援が必要な人の発見とフォローを行うアウトリーチ活動が重要となる。



②大規模災害時の多数傷病者対応***
 西山 隆 自衛隊中央病院 救急科部長
 災害医療は、大規模災害(自然災害、人為災害や多数傷病者発生事案も含む)等により、医療施設の崩壊や多数傷病者の発生により医療の供給と需要のバランスが崩れ、通常の医療体制が維持できないような状況で展開される医療であり、災害拠点病院や災害派遣医療チームといくつかの医療機関が連携する仕組みが階層的に必要になります。また、しばしば災害は行政区などと全く無縁に発生するため、多面的な支援が重要になり組織間連携や組織内連携が重要になります。さらに、近年、テロ等による爆傷・銃創・特殊災害などによる多数傷病者発生時の医療対応も懸念され、今後ますます国際化する我が国において災害時の多数傷病者対応は重要な課題として取り上げていかなければなりません。

*:<参考ページ>地域づくりの基礎知識4
http://www.org.kobe-u.ac.jp/kupress/images/05saigaikara.pdf
 http://kobe-yomitai.jp/book/758/
「災害から一人ひとりを守る」北後明彦・大石哲・小川まり子編、神戸大学出版会
** <第3章> p.49~p.61
 曽良一郎:災害時の心のケアと精神保健体制
*** <コラム> p.66~p.67
 西山隆:南海トラフ巨大地震を想定したこれからの災害医療





今後の予定のご案内

<第250回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
日 時:2019年10月12日(土)14時~17時
場 所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
     開場13時30分~ 先着順受付(無料、定員90名)
      神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740  
MAP:http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/p/access.html
司 会:神戸大学都市安全研究センター 教授 北後 明彦
共 催:神戸市危機管理室、神戸市消防局
後 援:兵庫県
内 容:




         未定








--------------------------------------------------------------------

※上記以降は下記の日程・場所でオープンゼミナールを開催する予定です。
2019年11月16日(土)14時~17時 神戸市役所4号館(危機管理センター)
2019年12月21日(土)14時~17時 神戸市役所4号館(危機管理センター)
2020年 1月25日(土)14時~17時 神戸市役所4号館(危機管理センター)
2020年 2月22日(土)14時~17時 神戸市役所4号館(危機管理センター)
2020年 3月14日(土)14時~17時 神戸市役所4号館(危機管理センター)

お知らせメール

名前

メール *

メッセージ *