平成23年3月11に発生した東日本大震災は、東北の沿岸地域を中心に未曾有の被害をもたらした。
東北の各自治体では、発災直後は、情報通信の遮断やライフラインの寸断等により、困難な災害対応を余儀なくされましたが、全国からの多くの支援も得ながら、応急・復旧に取り組んだ。
今回のセミナーでは、被災の大きかった市町村の中から、宮城県気仙沼市を取り上げ、一連の災害対応の実態から、課題や教訓を整理・報告するとともに、今後、気仙沼市あるいは同様の大規模災害が生じると想定されている地域において、災害対応力強化に向けた取り組みを検討する際の参考となる視点が示された。具体的には、①災害からの復旧段階に応じた目標設定が必要である。②地域に根差した防災体制の構築(地震や津波への対応のあり方)が必要である。
<第164回オープンゼミナール>
日時:10月13日(土)14:00~17:00
場所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
神戸市中央区江戸町97-1 Tel. 078-322-5740(消防)
参加者数:36人
内容:
①気仙沼市における震災対応とその検証について
秋元康男 三菱UFJリサーチ&コンサルティング 研究員
②感染症を捉え直す。21世紀のパラダイムシフト
岩田健太郎 神戸大学都市安全研究センター 教授