【第149回】2011/4/16 被災者支援のコミュニケーション―「つぶやき」を受け止めること | 藤室玲治(神戸大学都市安全研究センター 学生ボランティア支援室 コーディネーター)


のコミュニケーション―「つぶやき」を受け止めること
(神戸大学都市安全研究センター 学生ボランティア支援室 コーディネーター)

災害ボランティア(被災者支援)の本質は物資や労力の提供ではなくコ ミュニケーションである。なぜならば、被災して傷ついている人の真の ニーズ は、自分の状況(苦境)を他者に理解してもらうことであるからだ。被災者とボ ランティアがコミュニケーションを取る関係がまずあり、その上 で労力や物資 が提供されることで、被災者の尊厳を損なわずにニーズを満たすことができる。 このことを、阪神・淡路大震災の際のテント村や仮設住宅 でのボランティア活 動、能登半島地震以降の足湯ボランティア活動の実践から報告した。また平時に おける独居高齢者の孤独死予防(復興住宅での喫茶 活動や戸別訪問)や野宿者 支援(訪問活動や居宅移行後の居場所づくり)等においても同様の考え方が重要 であることにも触れた。


第149回RCUSSオープンゼミナール

  • 日時 :2011年4月16日(土)14:00~17:00
  • 場所 :神戸大学 工学研究科 C1-301
  • 参加者:24名
  • 内容:
    • ①被災地の住宅セーフティネットにおける「孤独死」の発生実態とその背景
      -阪神・淡路大震災の事例を通して-
      田中正人(株式会社 都市調査計画事務所 代表取締役)
    • ②被災者支援のコミュニケーション―「つぶやき」を受け止めること
      藤室玲治(神戸大学都市安全研究センター 学生ボランティア支援室 コーディネーター)

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次回のご案内

<第239回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
日 時:2018年11月17日(土)14時~17時

場 所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
     開場13時30分~ 先着順受付(無料、定員90名)
      神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740  
案内図:http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/p/access.html
司 会:未定
共 催:神戸市危機管理室、神戸市消防局
後 援:兵庫県
内 容:
① 建物の火災安全の考え方
 鍵屋 浩司 国立研究開発法人建築研究所防火研究グループ上席研究員

 建物の火災安全の考え方とその仕組みについて紹介します。例えば、高層ビルの中で火事が起きたときにビルの中の人が煙に巻かれないように安全に避難するための建物のしくみやその背景についてお話しします。

② 地域の災害からの実効性のある安全確保の考え方~不確実性の克服のための予防的措置としての「予防的避難」~
 北後 明彦 神戸大学都市安全研究センター 教授

 地域における災害から安全を確保するための考え方とそのための手立てについて紹介します。その上で、本報告では、現地調査や様々な機関で行われた調査結果により西日本豪雨災害等での災害発生・避難状況を示し、頻繁な災害情報で知らされても低い確度で発生すると見積もって、浸水等の現象を見るまで避難せず、現象を見てから対応的な避難を行う人の割合が高い一方、早めの情報で予防的な避難ができているのは一部にとどまることを示す。また、岡山県高梁川流域では、浸水によりアルミ工場で爆発が発生し、一般的には予想されていない複合災害の様相となった。このように、災害をもたらす現象の発生について不確実性があるために安全を確保するための手立てが実効性のないものとなりがちであり、これを克服するためには環境政策では原則となっている予防的措置を取り入れ、「予防的避難」を行うことが常識となるようにすることが望まれる。


今後の予定のご案内

<第240回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
日 時:2018年12月15日(土)14時~17時
場 所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
     開場13時30分~ 先着順受付(無料、定員60名)
      神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740  
司 会:神戸大学都市安全研究センター 教授 北後 明彦
共 催:神戸市危機管理室、神戸市消防局
後 援:兵庫県
内 容:
① 未定

② 文化財建造物や歴史的まち並みの防火・防災
 開澤 愛 東京理科大学総合研究院 教授
  文化財建造物の多くは伝統的な木造建物が多く、それゆえに建築基準法では3条1項で適用除外の措置をとっています。しかし、不特定多数の見学者や利用者のいる文化財建造物も少なくなく、保存活用計画の中では、個別に耐震、防火、避難安全の対策を立てる必要があります。本講義では、火災と消火の基礎について学ぶとともに、なぜ地域での自主防災が必要かについても語ります。

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※上記以降は下記の日程・場所でオープンゼミナールを開催する予定です。
●2019年1月12日(土)14時~17時 神戸市役所4号館(危機管理センター)
●2019年2月9日(土)14時~17時 神戸市役所4号館(危機管理センター)
●2019年3月16日(土)14時~17時 神戸市役所4号館(危機管理センター)

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