【第143回】②佐用水害からの教訓・・・減災の視点から水害対策を考える(室崎益輝/関西学院大学教授、神戸大学都市安全研究センター特別研究員)

この災害からの教訓として、地域防災計画の限界と欠陥、小規模自治体の対応力の限界、過去の経験にとらわれた思いこみ、集落を含む組織間の連携の 不十分さ、防災装備などの維持管理の杜撰さ、避難勧告当の発令基準の曖昧さ等がある。また、同じ深さの水であっても早い流れのある水の危険性につ いて認識する必要があること、災害などの危急時には人間はミスを犯すこともあるが、ミスを犯しにくいシステム、環境としていく必要があること等が 示された。今後の対策としては、勧告の信頼性を高めること、ハイテクを用いた早期行動の促進、コミュニティをつなぐ新しいシステム、勧告による避難先での環境改善、及び、災害予防の方向性をとること等、減災の視点から考えることが重要との指摘があった。

<第143回オープンゼミナール>
日時:2010年10月30日(土)14:00~17:00
場所:神戸大学 都市安全研究センター 2階会議室
内容:
①1596年慶長伏見地震による須磨寺・兵庫の被害 
都司嘉宣(東京大学地震研究所准教授)
②佐用水害からの教訓・・・減災の視点から水害対策を考える 
室崎益輝(関西学院大学教授、神戸大学都市安全研究センター特別研究員)
備考:参加人数 22名

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次回のご案内

<第238回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
日 時:2018年10月20日(土)14時~17時
場 所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
     開場13時30分~ 先着順受付(無料、定員90名)
      神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740  
案内図:http://open.kobe-u.rcuss-usm.jp/p/access.html
司 会:神戸大学都市安全研究センター 教授 北後 明彦
共 催:神戸市危機管理室、神戸市消防局
後 援:兵庫県
内 容:
① 新潟県糸魚川市における大規模火災の被害概要と発生要因
 岩見 達也 国立研究開発法人建築研究所住宅・都市研究グループ主任研究員

 2016年12月に発生した新潟県糸魚川市における大規模火災に関して、現地調査や、空撮映像等に基づく延焼状況の推定、飛び火による延焼過程を確認するための火災実験、焼損区域を対象としたシミュレーションによる建物構造と延焼状況の確認等の分析結果を紹介する。

② 南海トラフ地震に伴う都市火災リスクの評価-主に大阪市を対象にして-
 西野 智研 京都大学防災研究所 准教授

 大きな地震が都市を襲うと、複数の火災が市街地で同時に発生し、消防力で対応可能な規模を上回ることによって一部の火災は大規模な延焼火災に発展する可能性がある。
 本発表では、近い将来の発生が予想される南海トラフ地震に着目し、(1)地震に伴う火災の発生件数が震源域や地震の規模,地震の発生時期によってどのようにばらつくのか、(2)地震の影響で消防水利が使用できない場合,延焼火災によって建物が被害を受ける確率は一棟一棟で見るとどのくらいの確率になるのか、(3)出火防止対策として設置の必要性が指摘されている感震ブレーカーの普及率向上により、火災の発生件数や延焼火災による建物の被害確率はどのくらい軽減できるのかに関して、主に大阪市を対象に地震火災リスク評価を行った結果を紹介する。


今後の予定のご案内

<第239回神戸大学RCUSSオープンゼミナール>
日 時:2018年11月17日(土)14時~17時
場 所:神戸市役所4号館(危機管理センター)1階会議室
     開場13時30分~ 先着順受付(無料、定員60名)
      神戸市中央区江戸町97-1 Tel.078-322-5740  
司 会:神戸大学都市安全研究センター 教授 北後 明彦
共 催:神戸市危機管理室、神戸市消防局
後 援:兵庫県
内 容:



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※上記以降は下記の日程・場所でオープンゼミナールを開催する予定です。
●2018年12月15日(土)14時~17時 神戸市役所4号館(危機管理センター)
●2019年1月12日(土)14時~17時 神戸市役所4号館(危機管理センター)
●2019年2月9日(土)14時~17時 神戸市役所4号館(危機管理センター)
●2019年3月16日(土)14時~17時 神戸市役所4号館(危機管理センター)

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